2021年06月18日

2021 年第 23 週(6 月 7 日~6 月 13 日)

〈新型コロナウイルス感染症に関する情報〉
 兵庫県内の新型コロナウイルス新規感染者数は、今週 310 人(先週 529 人)で減少が継続しています。
 緊急事態宣言については、新規感染者数が減少し、医療供給体制のひっ迫状態も緩和してきたとして 6 月20 日の期限をもって解除する方向で調整されていますが、前回、宣言解除後すぐにリバウンドがおきたこともあり、まん延防止等重点措置への移行を政府に要請しています。
 また兵庫県内では、アルファ株(英国で最初に検出された変異株)に加えて、デルタ株(インドで最初に検出された変異株)など、感染性や重篤度が増す・ワクチン効果を弱めるなど性質が変化した可能性のある株による感染も報告されています。
気を緩めず引き続き、マスクの着用、手洗い、3密の回避など感染防止対策の徹底をお願いします。
>>詳細はこちら から、兵庫県の「新型コロナウイルスに感染した患者の状況」がご覧になれます。

 また、兵庫県立健康科学研究所 感染症部のホームページ >>詳細はこちら から、新型コロナウイルスに関する厚生労働省、国立感染症研究所、兵庫県の情報がご覧になれます。


定点把握感染症

 ~RS ウイルス感染症~
 定点あたり患者数は今週 2.88 人(先週 2.63 人)で、過去 5 年間の同時期と比較して、かなり多い状況で推移しています。
地域的には、県内 17 保健所管内中、姫路市、明石市、加古川、加東及び洲本保健所管内で、定点あたり患者数が 4 人以上となっています。
 直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 1,552 人の年齢分布では、1 歳 28%、2 歳 24%、3 歳 18%の順で多く、0~3 歳が全体の 86%を占めています。
 RS ウイルスを病原体とする呼吸器感染症で、2 歳までにほぼ全員が感染しますが、その後も感染を繰り返します。
乳幼児の肺炎及び気管支炎の重要な原因となっていて、特に心肺等に基礎疾患があると重症化しやすいといわれています。
手洗いやうがいを徹底し、乳幼児が呼吸器症状を示した場合は早めに医療機関を受診することが重要です。

全数把握感染症

 ~梅毒~
 今週 8 人(先週 0 人)の報告があり、今年の累積患者数は 86 人となりました。
 性別では、男性 63 人、女性 23 人と男性が多く、性風俗産業の利用歴が男性 32 人から、従事歴が女性 4人、男性 1 人から報告されています。
 年齢階級別では、男性は 30 歳代 20 人、20 歳代 17 人、40 歳代 11 人の順で多く、女性は 20 歳代 13 人、30 歳代 5 人の順で多くなっています。
 病型別では、早期顕症梅毒の1期が 37 人、2期が 14 人、晩期顕症梅毒が 2 人、無症状病原体保有者が 33 人となっています。
 感染原因は、性的接触 78 人(異性間 59 人、同性間 11 人、不明 8 人)、原因不明 8 人で、推定感染地域は、国内 73 人、不明 13 人でした。


【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2021年6月17日更新)