2022年12月09日

2022年 第48週(11月28日~12月4日)

〈新型コロナウイルス感染症に関する情報〉
 兵庫県内の新型コロナウイルス新規感染者数は今週 22,074 人(先週 18,867 人)で、対先週比 1.2倍となり、増加傾向が続いています。
 年齢別においては、40 歳代が 16%と最も多く、10 歳代及び 30 歳代が 14%、20 歳代及び 50 歳代が 13%となっており、30 歳代以下の世代の占める割合が 54%となっています。
 今後、感染者数が更に増加していく可能性があり、またインフルエンザとの同時流行も懸念されています。
感染症の拡大を防ぐため、今後も引き続き基本的な感染症対策や積極的なワクチン接種をお願いします。
※9 月 26 日(月)から全国一律で全数届出の見直しが行われたため、集計方法が変更になりました。
(健康フォローアップセンター等からの報告数を含めています。)

定点把握感染症

~インフルエンザ~
 定点あたり患者数は、今週 0.14 人(先週 0.15 人)と減少しました。
今週の患者 27 人の年齢分布では3 歳 5 人、5 歳及び 6 歳が 3 人の順で多くなっています。
地域的には、姫路市で定点当り患者数が 0.4 人以上となっています。
 学校等の臨時休業は、今週はありませんでした。
 当研究所では今シーズン、県内の患者から AH3 亜型(A 香港型)4 件のインフルエンザウイルスを検出しています。
 インフルエンザの予防には、ワクチン接種、手洗いが有効です。
また、感染が疑われる場合は、マスクの着用、咳エチケット、早めの受診が重要です。

全数把握感染症

~つつが虫病 ~
 今週 2 人の報告があり、今年の累積患者数は 6 人となりました。
地域的には、伊丹保健所管内及び龍野保健所管内が各 2 人、神戸市及び姫路市が各 1 人となっています。
性別では、男性 4 人、女性 2 人、年齢階級別では、60 歳代及び 70 歳代が各 3 人となっています。
 病原体である Orientia tsutsugamushi を保有するツツガムシ(ダニ類)の刺咬により感染します。
ツツガムシは秋~初冬にかけて孵化するため、この時期に発生が多くみられます。
ハイキングや山作業には肌の露出を減らし、虫除け剤を使用するなど、咬まれないようにすることや、入浴や着替えによってツツガムシの付着を防ぐことが重要です。
また、山野へ入った 5~14 日後に発熱や発疹が出た時は、受診時にその時の行動地域を伝えることも重要です。

【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2022年12月8日更新)